特別支援学校or特別支援学級。それぞれの、得るものと失うもの。

子供達の事

こんにちは、sallyです。

この記事を書いている私は、自閉症児2人を育てるシングルマザーです。

・小学校5年生の特別支援学校の女の子
・小学校3年生の特別支援学級の男の子

悩みますよね、障がいを抱える子の学校選び。

子供時代は色んな事を吸収できる。
だから、できるだけ時間を無駄にせずに適切な努力と失敗を繰り返して成長して欲しいんですよ、親としては。

「沢山の事を学んで立派になりなさい!」なんて思わないけれど、せめて楽しい人生を選択していけるように、ほらこう…なんていうんだろう、生きやすくなるような親の願いがあるじゃないですか。

で、そういうの事が選べるようになるには、人生の底辺期って結構重要なんじゃないかな~と思いまして。

だから、娘を特別支援学校へ行かせ、息子を特別支援学校に行かせている私としては両方のメリットとデメリットが見えてくるわけです。

娘と息子をそれぞれ別の学校に通わせる親として、めっちゃ個人的な意見ですがこれはどうしても書いておきたいな~と思う事があったので言語化していきたいと思います。
※注意:結構現実的です。

特別支援学校で得られるもの

特別支援学校で得られるもの
  • 高い専門性教育が受けられる
  • 必要に応じで、少人数制や個別支援で取り組まれていて子供も学習に向いやすい
  • 子供の特性に関わる情報も自然と入手できる
  • 生きる力が付く
  • 高等部になれば職業訓練が受けられる

特別支援学校で得られる最大のメリットが「高い専門性教育が受けられる」でしょうか。
地域差や学校差もあるとおもいますが、それにしても特別支援学校の教職員の方々熱心だな~と思います。

大きな集団のなかで、定型発達児向けの説明では理解できなかっただろう事を、個別支援で習得している娘を見ると、特別支援学校に行かせて本当に良かったと思います。

それ以外にも、学校の教職員が様々な放課後デイや医師との情報共有だったり、親の困りごとに積極的。
そういった面でも、親も安心して預ける事が出来るし信頼関係が生まれます。

特別支援学校で失うもの

特別支援学校で失うもの
  • 通常学級の子ども、同世代の子どもと触れあう機会が少ない
  • 特別支援学校高等部を卒業しても、通常の高卒資格は得られない(ただし大学入学資格を得ることはできる)
  • 学校の始業が遅く、終業が早い(親の仕事に影響)
  • 地域差もあるが、学校が遠い場合が多い

私が最大のデメリットだな~と感じているのが「学校の始業が遅く、終業が早い」「学校が遠い(地域差あり)」です。

完全に親都合で、子供の支援関係ないじゃん!って言われそうですが、やはりまず家庭あっての子供です。
家庭が回らない状態でも、子どもを最優先ってなんだか違うでしょ!って思ってしまうんですよね💦

それ以外でよく耳にするのが、通常学級の子どもや同世代の子と触れ合う機会が少ないという事や、特別支援学校では通常の高卒資格は得られないという事。

個人的には、これらはデメリットとは考えていません。

子どもが多くの子供の中で成長するのか、または逆に生き辛いのか。
これからの社会に高卒の資格が人生に大きな意味をもたらすのか。

どちらの環境がその子に合っているのか。
きちんと子どもと向き合わないと見えてこないですよね。

特別支援学級で得られるもの

特別支援学級で得られるもの
  • 通常学級の子どもとのコミュニケーションなどの経験ができる
  • 発達の程度にあった指導を受けられる
  • 通常学級との行き来ができるようにもなる

特別支援学級で得られる大きなメリットは、通常学級の子どもとのコミュニケーションなどの経験ができるという事でしょう。

多くの子供達の中で揉まれて生活する事で、本人は大変な事もあるでしょう。
でも、これからの日本の福祉の課題は「ノーマライゼーション」だな~と思っています。

ノーマライゼーションとは、「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」と言う社会理念です。

日本はこれからダイバーダイバーシティへと進んで行く事でしょう。
日本の未来を生きる全ての子供達に「色んな人間がいて当たり前」という土台の考えを、支援児童との交流で積んでくれたらな~と思っています。

特別支援学級で失うもの

特別支援学級で失うもの
  • 大きな集団が子供のストレスになる事がある
  • 将来的には高校では特別支援学級も設置されていないの(今後、変るかも?)
  • 特別支援学校と比べて支援が手薄(職員不足、知識不足)

上述した通り、ノーマライゼーションは素晴らしい事です。

しかし、まだまだ支援者不足、支援者の知識不足、一クラスの子供の多さ…等々(まあ国の予算不足もあると思いますが)、多くの子供の中で支援児童が生活するというのはストレスの方が勝るな~というのが正直な意見です。

素敵な理想を掲げつつも、実際は何も変化していかないノーマライゼーション…ちょっとおかしいな~、そして世知辛い…。

あと、もう少し欲を言うのなら、どうせ同じ時間をつかうのなら授業が将来役に立つものだといいな~と思っています。→2人の自閉症児の母が考える「特別支援:理想の授業」

学校選びに大事なのは「プロセス」なんです。

それぞれの学校の、得るものと失うものをあげてみました。

どうしても、学校選択をするときに、将来の就職の事や先の事が頭をよぎると思います。
でも、個人的にはそんな先のことまで考えなくていいと思うんですよね。

数十年先のゴールより、子供時代の成長プロセスの方が重要。

その理由は、時代が時代だから…。

現在の日本の就労

すこし話がそれますが、日本の現状をお伝えしておきます。

今の日本社会では、多くのお金をかけ、一般的に言われるいい大学を出てもいい仕事が待っているわけではありません。
学歴の為にに投資した時間も、お金も水の泡に変わってしまう事も多い世の中です。

それは、個人の努力が足りなかったわけでも、才能やチャンスに恵まれなかったわけでもなくて、提供されている仕事が減り始めているからです。

産業構造が時代の変化に合わせて高度化しない限り、個人が勉学に励んできた努力は報われない時代は既にやってきています。

親子共に多額のお金と時間を使って学歴を手に入れたところで、報われない人が沢山いる時代になりました。

そうなってくると、学歴を手に入れる為に子供が勉強につぎ込んだ時間は、好きな事をさせてあげればよかったと思うだろうし、親がつぎ込んだお金は、家族で旅行でも行けばよかったのかもしれませんが、後の祭りです。

将来を考える

上述した事は、障がいのある人の就労にも言えるんじゃないかな~と思っています。

今まで、障がいのある人がやっていた仕事や、外国人労働者がやってくれていた仕事は人工知能が担っていくことでしょう。

これは日本だけじゃなくて地球全体で言える事だし、先進国としては日本は少し出遅れていたりもします。

以前「障がいのある子の就労:親が考えておくべき大事な事1つ」でも書きましたが、正直、障がいのある人の働き方の幅があまりにも狭いな~と思っています。沢山の時間と本人の努力や多くの支援、親の心労と労力を注ぎ込んだ先にあるものが少し残念だなとおもっていて…。

出来れば、時代の変化に合わせて今はまだない、新しい働き方が生まれていってほしい。

だからプロセスを愛せるか!?が大事なのでは。

どの時代も…先の事は誰にも分かりません。

子育てはあっという間といますが、結構長いです。
18歳をゴールに設定したら、小学校入学の時点でまだ12年も残っています。

この12年間を、子供にどう生きて欲しいのか?親子でどう生きたいのか?
子供が何を得る事が出来れば、自分がいなくなった後もなんとかやっていけるのか?

数十年先の自立の事も気になりますが、どういうプロセスで人生を歩んでほしいのかって結構重要だと思うんです。

とはいえ、プロセスよりやっぱりゴールだという人もいます。
こうした考え方の天秤のかけ方は、それぞれなので、皆さんも良ーく考えてみてください。

結論:特別支援学校は人と違う人生を行く事になるけど、生きる力が付く

理想論で言えば、インクルーシブとかノーマライゼーションとか、「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」ってすごくいいと思うんです。

でも、特別支援級の「障がいのある子も、こっちにきてもいいよ~」みたいな制度ってまだまだ、インクルーシブには程遠いな~って。一緒に居る事が当たり前になる日はいつ来るのやら…。

そう思うと、特別支援学校は人と違う道を行く事になるけれど、現在なら得れるものが多いのではないかと思うんです。

ぶっちゃけて、極論を言えば、適当に楽しみながら生きていくスキルを身につけて、将来はその時にある職業に適したものに支援を受けながら就く事が出来るようになればいいんじゃないかな~と思っています。

だって、今は昔はなかったYouTuberが仕事になったりブロガーが仕事になったりする時代です。
ベーシックインカムなんかが実現すれば、就労ではなくて何か楽しみで生きていく時代に変化するかもしれない。
楽しみが後に仕事に変わったり…、先の事なんて本当、分からないんです。

まとめ

特別支援学校と特別支援学級は双方にメリットもデメリットもあります。
それは、個人によって感じ方が違うもの。

でも、どちらを選んでも、みんな時に悩んだり成長に涙したりしながら親子で頑張ってる。
やっぱり、そう思うとみんなそのプロセスをそれぞれに大事にしてきたのかなって思ったりしています。

人生は本当に何があるかわかりません。
子どもが自立するまでのあいだ、親子でどう生きたいのか、どんな思い出が欲しいのか、何をもたらしてあげたいのか。

どんな風に成長させたいのかという理想なんかより、そっちの方がよほど重要なんじゃないかなと思っています。

みなさんは、どう考えますか?

今日はここまで~
ながーい文章にお付き合いいただきありがとうございました!

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