自閉症育児|楽しく、楽に、笑顔多く生きるための掟3ヶ条

障がいのある子の親となり、今年の夏で12年目になります。

 

最近は減りましたが「この子達が、定型発達だったらな」と、どうしようもないことを考えることが数えきれないほどありました。自閉症育児が、自分のキャパシティ以上だったために、失敗と反省を繰り返す中での現実逃避だったのでしょう。

 

最近、その頻度が減ってきたのは「母のあるべき姿」といった固定概念を取り払い、周囲から求められる理想の母親を目指すことを辞めたからでしょう。さらに「自閉症児の母としての掟(おきて)」を作ったのが良かったと思います。

 

今回は、自閉症児の母親も笑顔多く生きるために私が勝手に作った「自閉症児の母としての掟(おきて)3ヶ条」を解説します。

1.自閉症の母の掟①|周りと自分を比較しないこと
2.自閉症の母の掟②|風習に惑わされないこと
3.自閉症の母の掟③|自分の人生を生きること
どこかのお母さんが、元気になれば幸いです。

自閉症の母の掟①|周りと自分を比較しないこと

まずひとつ目に、自閉症児の母として「周りと自分を比較しないこと」です。誰にとっても、大切なことですが、自閉症児育児をのりきる場合は、より大切に思います。

 

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母親になると、不思議なことが増えます。

 

特に周囲の言動が、理解しがたい。
「自閉症とは、生き方のひとつだ」「個性は才能だ」と自由を主張する人が、母親に対しては「母は強し」「子どものためなら、頑張れるはず」などと、自由とは相反する「生きかたの型」を押し付けてきます。

 

「母親は強いもの」と信じる人は非常に多いですが、母親とはとても弱いものなのです。

 

出産により経年変化に加速がかかっているために、肉体的にはものすごく弱い。心と体は繋がっているために、心も弱い。肝の太い人がたまにいますが、母親とは別問題です。出産にかぎらず、年齢を重ねると肝が太い人が増えるなと個人的に感じています。

 

「子どものためなら、頑張れる」という言葉は間違いではありません。私も、子どものためだからこそ頑張れることが多いですが、限界があります。しかし、多くの人の母親に対する認識は「限界知らずで、どこまででも頑張れる」なのです。

 

自閉症児の親にとって「母親の生き方」を提示されることは、苦行でしかありません。教育、働き方、生き方の多様化を賞賛するのなら、そろそろ「母親の多様化」も認めてほしいものです。

 

「母は強し」「子どものためなら、頑張れるはず」などの、周囲の声を過信すれば「弱い自分」「頑張れない自分」には、価値がないように感じてしまいます。自分のことをどんなに「ダメな母」と感じることがあっても、あなたは存在しているだけで、子ども達にとってはものすごく価値のある人なのです。

 

人と比べた育児をしないことは、母親業をする中でとても大切なことだと私は考えます。

自閉症児の母の掟②|風習に惑わされないこと

自閉症児の母として、風習に惑わされないことも大切です。

 

日本には、古来から伝わる「観光」や「食」「行事」といった、素晴らしい風習が数多く存在します。数百年ものあいだ、こうした日本の伝統が引き継がれてきたのは、職人の方々の努力の賜物でしょう。誰かが意志をもって、一生懸命引き継いできたのです。

 

しかし「受け継いできた」という部分だけが美徳化され、現代に見合っていない(とっとと、変わるべき)風習まで「受け継ぐことが美徳」とされ、社会全体(特に母親)へ大きなストレスを与えています。

 

昭和の時代、大家族に中で育児の手助けの多かった時代の母親と、ワンオペでワーママが主流の現代社会において、同じ風習に習って暮らすなど無理に等しいのです。

 

日本には「良薬は口に苦し」という古くからのことわざがあります。これは、どんなに辛くても「耐え忍ぶことが美徳」とされた考えです。「郷に入れば郷に従え」これも同じです。どんなに不快な環境でも、周りに合わせて耐えしのぐことを美徳とした考えです。「石の上にも3年」も同類でしょう。

 

育児と仕事の両立は可能です。ただ、自分の時間をほとんど持たないまま10年以上を過ごすのは過酷すぎませんか。

 

ただでさえ母嫌業が過酷なこの時代に、障がい者の親が風習の求める理想の母親像を目指して頑張り続けることを「残酷」としか思えません。

 

障がい者やその家族が、周囲に助けを乞うことは普通のこと。周囲と同じようにできないのも、当たり前のこと。手助けして欲しいと堂々と要請するべきだし「育児を少し休みたい」と主張することも、ときにに大切だと感じています。

 

我慢こそ美しいなどといった風習には、いち早くピリオドを打ってほしいものです。

自閉症児の母の掟③自分の人生を生きる

自分の人生を生きましょう。

 

「他人に迷惑をかけてはダメ」とか「誰もやってないよ」とか、「母親なのに」といった気持ちは、全て周りを気にしているからこそ感じるものです。周りのために生きるのではなく、自分の人生を生きるようにしましょう。

 

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障がいを抱える子の親は、未就学児から小学生になるとき、学校選びにとても悩みます。自分以外の人の人生を決める」という非常に大きな悩みで、地域の学校や通常級に入れなかったことを悲観視する親もいます。

 

発達障がいの子の多くは、大勢に向けた授業では理解できなくても、個別の自分に見合ったカリキュラムで学ぶことで、ものすごい伸びしろを発揮する子もいます。

 

私の子ども達は、娘が支援学校・息子が支援学級と、それぞれに「個別支援」を受けています。仮に私が「多くの子達と同じであること」を目指し「通常級」を選んでいた場合、子ども達は人一倍苦労を感じて毎日を過ごしたことでしょう。その苦労する姿を見て、私も今以上に苦悩し、学校選択について後悔しているかもしれません。

 

自閉症の子達は、生き辛い境遇が人一倍ある。これを周囲が理解し、生きやすい環境に身を移すことで、別人のように伸びしろを見せてくれる。そんなベネフィットを活かすサポートを親としてすることを、とても重要に感じています

 

これから生きていく中で、大勢の仲間ももちろん大切です。でも、それ以上に「自分を大切にすること」が大切です。現実に、大勢の人と違う行動をとることは勇気も伴いますし、難しいことでもあります。しかし、誰かに合せて苦笑いしながら生きるより、自分の人生を生きた方が、生まれてきた自分の価値を感じることが出来る、そのように私は考えます。

まとめ:自閉症の母親が笑顔多く生きるための掟3ヶ条|暮らしを最適化する方法

今回は、自閉症児の母親が笑顔多く生きるために「自閉症児の母としての掟(おきて)3ヶ条」を解説しました。

 

「掟(おきて)」は、次の3つでした。

1.自閉症の母の掟①|周りと自分を比較しないこと
2.自閉症の母の掟②|風習に惑わされないこと
3.自閉症の母の掟③|自分の人生を生きる

 

自閉症を個性だと主張する人も増えました。個性は「矯正」するものではなく、活かすものです。みんなに合わせた生き方をするために苦行を積むなど、自閉症の親子には似合いません。少しでも生きやすくなる暮らしを、親子で探してみてください。

 

今日は、ここまで~♪

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