自閉症児育児をする方々は「未だ発語のないこの子は、どのように成長していくのだろう」と、不安を抱えることがあるかと思います。
私の娘は特別支援学校に通う、現在11歳の女の子。自閉症で、未だに単語程度しか話すことはできません。これまでを振り返ると、彼女との暮らしは大変でした。まるで「ヘレンケラーとサリバン先生」のような毎日だったように思います。
だからこそ、できることが増えたときの喜びはひとしお。
今回は、発語のない自閉症の娘が11歳までにできるようになったことをリストアップします。全てのお子さんが同じような成長を辿るわけではありませんが、誰かのお役に立つことができれば幸いです。
自閉症の息子編>>>自閉症の息子が、9歳までに出来るようになった20の事
発語のない自閉症の娘|11歳までにできるようになったこと
3歳~4歳
- 手を繋げるようになった(3歳頃)
- フォークが使えるようになった(3歳~4歳)
4歳~5歳
- 自分で服を着れるようになった(4歳~5歳)
- 蓋のないコップで飲み物を飲めるようになった(5歳頃)
- 呼んだら振り返れるようになった、自分の名前を呼ばれることを認識できるようになった(5歳頃)
- オムツが外れた(5歳~6歳)
まだ失敗もありますが、詳しくはこちら>>>【コミュニケーション無し自閉症の娘】オムツはいつ外れた?!
6歳~7歳
- 他人の車に乗れるようになった(6歳)
- スケジュールを見て行動できるようになった(6歳)
- 【パニック激減ポイント】「ヤダ」と言えるようになった。嫌な気持ちを意思表示できるようになった(6歳)
- 字を読み書き出来るようになった(6歳)
- 服のボタンが留めれるようになった(7歳)
- スーパーなどの店舗で母親と一緒に歩けるようになった(7歳)
- 立体駐車場に入れるようになった(7歳)
8歳~9歳
- 【パニック激減ポイント】行けなかった場所に行けるようになった(8歳)
- 2時間以上、車に乗れるようになった(8歳)
- 【パニック激減ポイント】「手伝って」が言えるようになった(8歳)
- 箸が使えるようになった(8歳)
- 新しい映像やアニメを見れるようになった(8歳)
- 遊園地に入れた(8歳)
- おばあちゃんのお家にお泊りできた(8歳)
- 環境を整えてあげれば「足し算、引き算」ができるケースもある(9歳)
- 集団の中(発表会、全体朝礼)に混ざることが増えた(要支援)
- 靴のサイズが母と同じになった(9歳)
10歳~11歳
- 体つきが女性らしくなり、案内すれば隠れて着替えるなどができるようになった(10歳)
>>身長150センチ越え - パニックを我慢しようとする行為が見られるようになった(10歳)
- 服が畳めるようになった(10歳)
- 偏食の娘が、食べれるものがかなり増えた(10歳)
偏食については、こちら>>>【自閉症の偏食】わがままじゃない|食べることが出来ない理由とは? - 長時間目と目が合うようになった
これからの娘に望む成長
- トイレの失敗を減らして欲しい
- 歯磨きや、洗面、身だしなみを整えれるようになって欲しい
- お風呂での洗髪や清拭が出来るようになって欲しい
- 髪を結べるようになって欲しい
- パニックになりそうだったら、事前に対処するすべを手に入れて欲しい
- 食べこぼしを、減らしていってほしい
- 他害行為、自傷行為するエネルギーを、好きな事に生かして欲しい
- 困ったら、パニックになる前に人に頼ることを覚えて欲しい
- 鼻血がでたら、ティッシュで押さえて欲しい
- まとまった睡眠ができるくらい、落ち着いた毎日を送って欲しい
- 夜中に目が覚めたら、静かにしてほしい(他人にもスケジュールや体調があると理解して欲しい)
もちろん娘が、多くのことを自立してできるようになるには、支援が必須です。だけど、自分を生きやすくするため、また支援者との良好な関係を築くために上述したことは身に付けることができたら人生はもっと素敵になるんじゃないかなと思います。
これからも、ずっと変わらないで欲しいと思っていること
- そのままの可愛らしく
- そのままお茶目に
- AKBにも負けない、そのダンスセンス
- その個性的なファッションスタイル
- 歌が大好きな気持ち
- 周りの空気に振り回されない意志
- 弟への愛
- メディアから多くを学ぶスタイル
障害の特性によって苦しんでいること以外全部、楽しんで欲しいなと思います。私は、娘が5歳になるまで毎月1回、娘の成長記録をSNS「mixi」に書き残していました。 娘が自閉症と診断されたときの気持ちもmixiにのこしてありました。
毎晩寝る前に『大好きだよ』と言い 最近やっと娘も『ダイキキ~』と返してくれるようになりました。
その『ダイキキ~』に意味がありますように。
言葉の遅かった娘。 「大好き」と伝えると「ダイキキ」と返してくれていました。 私は、それをとても幸せに感じていましたが、実はオウム返しといって私の言葉をくり返しているだけだったんですよね。
その後は、甘えてくることもイヤイヤ期もなかった娘。母親として必要とされてないような日々を虚しく思い、泣いてばかりのときもありました。だけど、11歳まで成長した娘を見て考えは大きく変わりました。母親を必要としていないのではなく、頼り方がわからないだけ。それに、感情がないのではなく、感情の表出の仕方が私とはちがうだけ。そして、感情を上手く伝えることができんないから、日々困っているのはこの子だということ。
過去の、育児に困惑している私にアドバイスするのなら「不安の渦の中にいるこの子を守ってあげて」と伝えたい。
今日は、ここまで~