先日、特別支援学校の中学部入学体験に行ってきました。
私の娘は特別支援学校の小学部に在籍しているのでそのままストレート入学なのですが、地域の学校の特別支援学級から転校してくる子もいるようです。
どんなことを説明されたのか、どのような様子だったのかについて、特別支援学校の中学部体験説明会についてお伝えします。
特別支援学校中学部の入学説明会
2022年2月某日、特別支援学校小学部6年生となる娘の、来年度の中学校入学に向けて説明会がありました。小学部からのストレート入学8人に転校生3人が加わり、11人での中学校生活のスタートとなるようです。
この日、娘を含む在校生は親が学校に来ていることも知らされず、教職員の方々と新しく中学校生活をスタートする転校生と共に体験学習に取り組んでいたようです。
保護者は別室で入学にあたっての説明を受け、概要は大きく4つに分けられていていました。
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特別支援教育就学奨励費について
- 保健について
- 中学部の学校生活について
- 個人面談・保険面談
詳しくお伝えしましょう。
特別支援教育就学奨励費について
まず最初に「特別支援教育就学奨励費」について。特別支援教育就学奨励費とは特別支援教育を受ける児に対して、親が支払う教育関係の費用を家庭の所得に応じて、国や地方公共団体が補助して経済的負担を軽減してくれる仕組みのことです。
文部科学省では以下のように提言されています。
障害のある幼児児童生徒が特別支援学校や小学校・中学校の特別支援学級等で学ぶ際に、保護者が負担する教育関係経費について、家庭の経済状況等に応じ、国及び地方公共団体が補助する仕組みです。なお、平成25年度より、通常の学級で学ぶ児童生徒(学校教育法施行令第22条の3に定める障害の程度に該当)についても補助対象に拡充しています。
対象とする経費は、通学費、給食費、教科書費、学用品費、修学旅行費、寄宿舎日用品費、寝具費、寄宿舎からの帰省費などがあります。引用:文部科学省より
特別支援学校は、遠方から通ってくる子もいるし、通学方法も様々です。親子で公共交通機関を使ってくる人、遠方または近場から親の自家用車で送迎されてくる子、スクールバスでくる子、福祉タクシーで通学する子など、本当に多様。中には、施設や宿舎から通学する子もいます。
家庭によっては日々の交通費だけでもかなりの負担。また、学用品などもその子にとって必要なものを準備する合理的配慮をもとにした学習に取り組まれています。
このような負担を少しでも軽減する施策が「特別支援教育就学奨励費」です。家庭の所得に応じての負担軽減となりますが、多くの地域では全額負担・一部負担・負担なしに分けられているように見受けられました。詳しくはお住まいの自治体または特別支援学校に問い合わせてみましょう。
保健について
保健の話も特別支援学校では外せません。
服薬についてや、医療的ケア、身体・精神にまつわる障害児について学校へ伝えておかなければならないことなどについて、保健室から説明がありました。
ここでの資料と提出物が多く、特別支援学校だな…といった感じがしました。
中学部の学校生活について
中学部の学校生活についても説明がありました。
学校生活の時間割りや登下校の時間・年間行事となる暮らしの面や、加入保険や登下校などの方法について学校生活についても説明されました。
障害を抱える子の中には、個人で各種保険に加入することができない子も大勢います。そうした不安を取り払うために、障害を抱えていても加入できる団体保険への案内や、どこの学校でもあるような体操服や通学着に関する案内も受けました。
個人面談・保険面談
最後に個人面談と保険面談。
娘は発達障害で医療的ケアはないので、個人的面談のみでしたが、身体に障害を抱える子の親御さんは保健室の養護教諭の方との面談もあったようです。
個人面談では、中学部の教職員2名から聞き取りでした。
- 家庭での様子
- 地域との関り
- 特性
- 睡眠・排泄・洗面
- 困り感
- 将来に向けて など
先生も質問をどんどん掘り下げて伺われ、メモも熱心で安心して預けたいと感じました。
中学校入学に向けての母の気持ち
中学校入学に向けての母の気持ちも少しだけお伝えしておきましょう。
ひと言でいうと「胸がいっぱい」、これに尽きます。我が家の場合は特別かもしれませんが、娘は来春から特別支援学校隣にある施設に入所予定です。
入所に至るまでを、詳しく知りたい方は以下記事も参考になさってくださいませ。
◆【自閉症児の入院日記①】入院が決まるまでのキッカケと家族のそれぞれの思い
◆【自閉症児の入院日記②】医師による入院提案から入院受け入れまで
子どもはいつか、自分の手元から自立し、遠くから眺める存在になるとはわかっていても、13歳なんて早すぎる。まだコミュニケーションも多く取ったこともないのに。
だけど、家族だけでいてはツライことが多い我が家にとってはこれでいいんだよねと、未だに自分にいい聞かせています。生きヅライことが多いこの子が私だけの支援で心地よいわけがない。それに、知識も経験も心の強さも持たない私が、この子と暮らしていくことは限界だったのかもしれない。
前回の主治医に「おかあさん、もう頑張り過ぎです」といわれたことや、現在の担当医に「もう家族だけの手には負えない時期になっています」といわれたことが、どれだけ救いとなったことか。だから、その俯瞰的な視点を信じようと思う。
それに、私は娘への愛情が強すぎる一面があります。人とは違うこの子に対する愛情が、支配へと形を変え依存となる日がくるかもしれない。一線を引いておかなければ『この娘には私が必要』といい始める日がくるかもしれない。そんなの親の思い上がりだし、子離れができない親ほど見苦しいものはないでしょう。
一般的な家族より早く子離れして、遠くから見つめる存在になるべきなんだよなと、考えた。一度じゃなくて、何億回考えた。この選択が正しかったのかどうかはわからないけれど、今までも選んだ答えを正解にできるように動いてきたからきっと大丈夫。そう思いたい。
まとめ:特別支援学校中学部の入学説明会に行ってきました!
今回は、特別支援学校の入学説明会について説明!
説明会を大きく分けると以下の4つでした。
- 特別支援教育就学奨励費について
- 保健について
- 中学部の学校生活について
- 個人面談・保険面談
地域の学校と比べて大きく違う特別支援学校。中学部からの転入となると不安を抱える人も多いかもしれません。ただ、小学部の間、特別支援学校に行かせて嫌だったと思ったことは過去に一度もありませんでした。
今日はここまで!