【自閉症の息子】親として、彼の心の大人度を考えてみた

私は自閉症児2人のひとり親をしています。

 

娘は2009年生まれ、特別支援学校へ通う小学6年生
息子は2011年生まれ、特別支援学級へ通う小学4年生

 

2人とも自閉症です。

 

前回の記事では、娘の視点で12年の成長を振り返りました。今回は、息子の視点で成長を振り返りたいと思います。

息子:0歳~2歳

僕は、生まれたときから自閉傾向の強い2歳上の姉ちゃんがいます。

 

新生児の僕の周り延々と駆け回り、僕はドタドタとした騒音や大声の中でもスヤスヤと寝れる術を手に入れて成長しました。また、お腹が減ってギャン泣きでアピールしても姉ちゃんが癇癪起こしてるときにはほぼ放置。だから、今でも空腹に対する執着心は凄いし、食べ物なんでもだーいスキ!

 

7ヶ月で寝返りもしたし、指差しもできたんだよ!(姉:寝返り10ヶ月、指差しなし)

 

でも1歳半健診を受ける頃には指差しもなくなったし、発語も無し、まだ歩けもしない…ということで、発達の遅れを指摘されて姉ちゃんと同じ療育を受けることに。

息子:幼児期

4歳になった僕は姉ちゃんと同じ、インクルーシブ教育を取り入れた幼稚園へ入園して担当の先生がついてくれた3年間だったよ。

 

幼稚園ではみんなと同じことができないときもあったけど、僕は楽しいことが好きだし姉ちゃんと比べると多くの行事に参加できた。また、友達の輪の中でさまざまな経験をしました。

 

それに幼稚園に通うのは月火水の3日間で、木金の2日間は2歳から通っている小集団療育のなかで過ごした。さまざまな特性を抱えた人の中で成長してきたから、逆にさまざまな人を受け入れられる大きな心を手に入れたよ。

息子:小学校低学年

ママは姉ちゃんと同じ特別支援学校に僕を通わせたかったみたいで、2回就学相談委員会に掛け合ったけれど「地域の学校の特別支援学級」判定が出てしまったみたい。1年生からの4年間ずっと、特別支援学級で過ごしてます。

 

小学校での生活はときどき苦しいことも多いけれど、なんとかやってる。

 

でも、なんとかやれているだけで本当は運動会のピストルの音は怖くて耳を抑えているし、イライラが溜まると治まらず友達に手が出てしまうこともある。イライラを抑えることができない僕を誰か個室に移してほしいんだよね。

息子:小学校高学年

今までは気付かなかったけど、うちの姉ちゃんが特別なことに気が付いたんだよね。人とは違うというか…。

 

声をかけても反応もしてくれない。パニックにもなって、家のものがこわれる…僕の大切なものも。夜中に起きてバタバタするから、僕とママは寝不足のことが多いんだよね。けっこうツラいんだよね、だから僕は、学校でそのこと思い出してイライラしてしまうときもあるんだよね。

 

あと、知ってしまったんだ。みんなは小学4年生の漢字ドリルしてるのに、僕だけ小学3年生の漢字ドリルしてる。ちょっとショックでママにきいたら問題ないみたいだけど、姉ちゃんみたいに僕も皆と違うのかな。

 

◇関連記事

note(ノート)

私は自閉症児2人のひとり親。 2009年生まれ、特別支援学校・小学6年生の娘と 2011年生まれ、特別支援学級・少額4年…

 

まとめ:自閉症の息子のこと

自閉傾向の強い姉をもち、両親はひとり親。そんな中で自分自身も自閉症の彼の視点に立つと、小さなころから本当に多くを受け止めさせ過ぎたことを申し訳なく思う。

 

育児は色々悩むけれど、やっぱり息子にも感じることは娘と変わりません。私が唯一与えてあげられるのは、愛情くらいかなと。だからこそ、全力で注ぎたいと思っています。

 

今日は、ここまで!

最新情報をチェックしよう!
>