【自閉症の娘と母子分離|2学期編④】娘と転校先中学説明会&宿舎見学へいってきました!

娘は、特別支援学校に通う小学6年生の女の子。

 

来春、中学校1年生になると同時に、100キロ先の町の宿舎で暮らすことが決まっています。

 

医師の「お母さんだけでは育てることが難しくなってきています」という、母子分離の提案。始めは受け入れることができませんでしたが、「支援者の中で生きる力をつける」という正論が頭から離れず提案を受け入れ、現在は転校・引っ越しの準備中です。

◇母子分離していく過程について詳しくは>>>>>>こちら

今回は、娘と私・学校の先生と福祉相談員の4人で向かった「転校先の特別支援学校の中学部の体験&入所宿舎見学」の体験記を綴りたいと思います。

 

障害を抱える親御さんたちが、今後「施設入所」や「特別支援学校を転校」することになった場合のお役にたてれば幸いです。

「特別支援学校の転校」や「施設入所」に至るための手続きについて

ここでは「特別支援学校の転校に至る手続きや入学見学会、または施設入所に至るための手続きが必要になったときにどうすればいいのかな」と思った場合に参考になさってください。※あくまで、私の在住する県での体験談となります。

 

特別支援学校|学校転校手続き

学校見学や転校に関しては、同じ県内であれば学校を通して行うこととなります。

 

特別支援学校は「都道府県」の管轄となりますし、そこで教職員同士が連携をとって「どのような子がくるのか」「見学には、誰か付き添った方がいいのか」などを考えてくれます。

障害を抱える子|宿舎入所手続き

宿舎入所に関しても「福祉の相談支援員」を通して手続きすることになりました。また、手続き自体は児相が介入することになるようで児相にも話が行きます。

 

しかし、児相との連携は母親が手続きをするわけではなく、学校と相談支援員とが連携をとってやってくれました。(地域差もあると思いますので、確認されてください)

親も積極的に動こう(主観)

手続きの面では楽といえば楽なのですが、親の主観としては「これからの暮らしの場」となる宿舎との連携はとりたいという気持ちが強く「職員の紹介をお願いします」などと頼んでいるところです。

 

先方も忙しいようで、返信がないことなど気にはなっていますが、気にせず積極的に気になることは訪ねていこうと思います。また、娘の今後の過ごしのためにも、今まで関わってきた業所や学校・家での過ごしをについて、多くの情報を申し送りしたいと考えています。

 

多くの支援者は障害児の家での過ごしを知らない。また、親は集団の中の我が子を知らない。だからこそ、連携をとって「積極的に伝えなければ伝わらない」というのが私の考えです。

 

親が主体的に動かないと伝わらないことについても、先方に配慮がないのではなく「親ほど親身に慣れないから、配慮に気が付かない」といった部分もあるでしょう。だからこそ、日頃からコミュニケーションが大切かなと思う次第です。

転校先:特別支援学校中学部の体験について

転校先となる、特別支援学校の中学部体験について質問形式でお答えしていこうと思います。

 

Q:なぜ転校するのですか?

いい質問ですね!冒頭でもお伝えしましたが、再度まとめてみましょう。

ひとり親なこともあり、娘のパニックに私ひとりでは対応しきれなくなったことや、それによって娘が入院したことがキッカケです。その後、医師から「生きる力をつけるために、支援者のなかでくらしませんか?」と提案がありました。

 

もちろん悩みましたが、これからのことを考え「母子分離」を選びました。しかし、現在通っている学校の管轄内に宿舎の空きがありません。結果として、県内の遠方(100キロ先)の宿舎しか選択肢がなかったために転校が必要となりました。

 

参考:母子分離のキッカケとなった入院日記>>>こちら

Q:「学校体験」には、どのようなメンバーで向かわれたのですか?

母・娘・福祉相談支援員・学校の先生の4名です。

 

学校をお休みして、私と娘が自家用車で転校先の学校へ向かい、現地で福祉相談支援員と学校の先生と待ち合わせる形となりました。日頃、娘と多くの時間を過ごしている学校の先生が来てくださいました。

 

メンバーも場所も予告してありましたが、非日常と新しい場所に不安もあったはずです。娘にとって、慣れ親しんだ先生がいてくれることはとても心強かったことでしょう。

Q:特別支援学校:中学部での体験は何をしましたか?

「作業」の授業体験をしてきました。4種類ある作業体験の中から、「手工芸」のマグネットづくりをしてきました。

 

中学部に入ると、週に2回「作業」の授業が始まります。作業に慣れておくことで、高等部に入ったときの就労コースを選択しやすくなります。

 

作業は主に4つあり、以下から選択することとなります。

  • 農園芸班
  • 手工芸班
  • 木工班
  • 総合作業班

それぞれの作業で作成したものを、地域の中で販売する活動も行われるようです。

 

Q:体験作業をする娘さんをみたお母さんの感想は?

私はこの体験の見学を控えました。日頃、学校の授業は教職員と過ごすことが多く付き添いの先生に任せた方がいいと思い「覗き見したい気持ち」をぐっとこらえ、控室で待っていました。

 

出来た作品を見せに来てくれたときの娘のいい表情と、先生からの「落ち着いて作業に取り組めました」という言葉を聞いて「待っていてよかったな」と感じました。私なりの配慮です。

Q:同じ県内とはいえ「特別支援学校」の教育方針の違いは何がありましたか?

義務教育ですし、同じ県内で連携もとれていて、職員も異動があるために「支援」「教育」に対する手厚さや方針は大きく変わりません。ただ、街の規模によって学生の人数が大幅に違ったり、学校の教室数などといった環境は違うと感じました。

 

以下、主観となります。

 

【生徒数】

現在娘が通っている特別支援学校は、生徒数も多くガヤガヤすることも多く娘にとっては苦しいシーンも多いようです。一方で、新しく通うこととなる特別支援学校は小中高生を合わせて100人程度の小さな町の小規模の学校となり、人混みが苦手な娘にとっては過ごしやすいのではないかと感じました。

 

【学校の環境】

現在通っている特別支援学校は立て直したばかりの新しい学校でクールダウンを行う部屋も多く、これから通う学校の古さやひとりで過ごす部屋の少なさが少し気になるなとは思いました。

 

さおり
どこの場もいい所も悪い所もあるために、探し出すとキリがありませんね。

引っ越し先:入所宿舎見学について

次は、生活の場となる入所先にの見学について質問形式でお答えしていこうと思います。

 

Q:入所施設の体験は何をされたのですか?

実は…よく分かっておりません。

 

入所先の方の希望で「宿泊体験をする前に少し娘のことを知りたい」という要望があり、娘は3時間ほど親無しのひとりで入所体験をしてきました。

 

さおり

親としては、こうした部分の細やかなスケジュールも事前に欲しかったなと思います。

些細なことでも連携と申し送りをすることで、結果として娘にとっても支援する側にとっても過ごしやすくなると、私は考えます。

 

「ここで食事をとって、遊ぶ」と、視覚優位な娘にスケジュールにして予告しておいたのですが、それ以外のスケジュールは私では分からないために事前提示ができませんでした。(ごめんね)

 

特別支援学校を出る寸前にトイレに行ったのですが、到着早々に排尿の失敗があったそうです。

 

新しい場所・新しい人・長距離運転と非日常続きな上に、ひとりにされスケジュールもよく分からず、不安だったと思います。自分なりの「つらい」の表現だったのではないかと感じます。(よく、頑張ったね)

 

迎えに行ったときに「3時間の間に、食事をとったり施設内を歩いたりした」と、支援者の方から伺いました。

Q:どのような施設なのですか?

施設については、以前に母一人で見学に行ったときに詳しく聞きました。

 

現在の宿舎の状況は、以下のようになっています。

現在入所者は何人ですか? 定員30名のところ、利用者の合計22名で
・未就園児2名
・小学部7名
・中学部8名
・高等部7名
(内、女子4名)
宿泊利用だけの施設ですか? 放課後デイサービスも併用していますが、建物が仕切られており、入所利用者と混ざることはほとんどありません。
職員は何名ですか? 37人で遅番と早番があります。
早番は、朝食時や学校への送り出しのサポート。
遅番は、放課後~就寝までの対応をします。
当直者は、男子棟と女子棟に各1名ずつで合計2名です。
学校へはどうやって通うのですか? 地域の学校の子供達は歩いて通います。
特別支援学校の子供達は、ここからスクールバスで10分かけて通います。その際、運転手以外の介助員も同乗します。
食事について みんなで食堂で食べます
入浴は? 男女別のお風呂で、順番に入ります。介助が必要な子は支援者がサポートします。
洗濯は? 洗濯室の業務用洗濯機でで職員が行います。
畳んで各自のかごへしまうところまでを職員が行い、児はそれを自分の部屋へ持っていってしまいます。高等部になると、自立訓練のために各自洗濯機が用意されていました。(宿舎のもの)
部屋はどんな感じ? ベッドルームまたは和室。備え付けはクローゼットと、学習机と椅子、棚がひとつありました。6畳程度だったように見えました。
服薬は? 児に合せて、支援者が管理。
看護師も常駐。
部屋以外にはどんなところがあるの? ・食堂
・遊戯室(トランポリンやボール、卓球台などあり)
・居間(広めの部屋にソファーとテレビと録画機)録画は各自予約して、順番が決められ喧嘩にならないようになっていた。
・漫画、読書ルームあり(貸出可能)
・プールあり
・散髪室あり(家族が来てカットしてもOK)
個人的なものは、持ち込めるの? 高価なものは、支援者が管理して、部屋で決められた時間利用する。
(※1)
・本やノートなどは、部屋で自分で管理
遊戯室や居間など人混みが苦手な子は配慮があるの? 自分の部屋で過ごしたり、支援者と個別で過ごしたりする。
休日は何をするの? ・多くの子は本を読んだり、テレビを見たり、大部屋で体を動かしたりしている
・季節ごとのイベントがあったりもしたが、現在はコロナ禍でなし。
・誕生日のときなどは「特別」として、支援者と買い物に出かけることも設けている
個人でお出かけは出来るの? (※2)
散髪などは? ・散髪室があるので、親が来て散髪する人もいる
・親と外出して散髪に行くことも可能
・支援者と出かけることは難しい

(※1)タブレットなど高価なものは、支援者が管理し時間を決めて自室で利用。

例えば、娘はポータブルDVDプレーヤーが大好きだし、余暇時間を過ごすのも苦手だし、集団の中で暮らすの苦手。その場合は、ポータブルDVD持ち込み可能で、同上の管理方法となるそうです。

(※2)制度を知らない私が驚いたことの一つでもありますが…

「施設入所」をすると、移動支援は使えなくなるそうでう。要は施設入所と移動支援の併用は不可。

具体的には、私が住んでいる自治体では休日などにタグをぶら下げた支援者と障害児がともにお出かけをしている姿を街中で見かけるのですが、入所することでそうした「移動支援」が利用できなくなる。

お出かけが好きな娘にとって、休日に「移動支援」を利用してそうした過ごし方が出来るといいなと思っていたのだけれど、不可能らしいです。(なぜ?!)

移動支援について詳しくは、以下の記事も合せてご覧ください。

 

施設入所についてさらに詳しく知りたい方は、以下記事も合せてご覧ください。

特別支援学校:中学部体験「娘の様子」

中学部体験に至って、娘には「頑張ったね」の一言に尽きます。

  • なぜ、休まなければならないのか
  • 往復200キロの移動のストレス
  • 立て続けに経験する新しい場所と知らない人達

疲れたでしょうし、不安だったでしょうし、さぞかし怖かったことでしょう。

 

娘なりにウロウロあるいたり声をあげたりして、「みんなと同じ場にいる臨場感」を何とか過ごそうとしていたことが伝わってきました。

母の感想

今現在の母の感想をまとめると、以下の3つに要約できます。

  • 遠いと疲れる
  • 知らない人に預ける不安
  • やっぱり切ない

 

ざっと、まとめます。

遠いと疲れる 片道100キロですよ。
往復200キロですよ。
これをイベントごと休暇ごとに、40代を駆け抜けるひとり親の私が送迎するのかと思うとぞっとします…。
知らない人に預ける不安 特別支援学校のことではありません。
やはり暮らしの面で、「アイスクリーム食べに行けるチャンスあるかな」「大好きな図書館につれていってもらえることあるかな」「新しい街に慣れれるかな」「信頼できる人に出会えるかな」と、親としては不安でなりません。
やっぱり切ない 切ないですよ、何回考えても。
もっと一緒に暮らしたし、もっと要望にこたえたかった。
そして、もっと求められて見たかった、これに尽きます。

 

娘は、カフェやファーストフード店が大好きで、運転に疲れた私の提案で一緒に甘いものを食べて帰りました。こういう時間も、これから無くなるのかと思うと悲しくなります。

 

長い運転道中、安室ちゃんの「just you and I 」って歌のプロモーションビデオが好きな娘。曲が終わる度に「もう一回」とリクエストしてくるから、運転中50回くらい流しました。

 

発語の少ない娘ですが、歌は流暢に歌います。
安室ちゃんの「just you and I 」を。

君を抱きしめられないなら、私の両手に意味はない

引用:安室奈美恵「just you and I 」より

勘弁してくれ!
かーさん、涙腺が決壊しそうでした!

まとめ:娘と転校先中学説明会&宿舎見学へいってきました!

簡単にまとめます。

 

母子分離は徐々に。
メンタル的な面では特に。

 

だって、母としては胸がはち避けそうだから。
生活に困ることがなければ、ずっとずっと一緒に暮らしたい。

 

障害受容はできているし、障害を抱えたあなた全てを愛しているけれど、障害そのものは「この世に、なければよかったな」と思います。

 

今日は、ここまで!

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