【自閉症とひとり親の暮らし|2学期編⑧】母崩壊中

私は自閉症児2人を育てるひとり親。

 

このところ、次から次へとさまざまな「なぜこんなことに」というトラブルがあり過ぎて、気持ちがついて行かなくなりました。もちろん、娘の状態が良くないのが一番の起因なのだけれど、私も人間。お母さんではない「労働者」「女性」といった側面もあります。

 

過去に例がないほど心が苦しく、一度に襲い来る課題に自身の処理能力のキャパシティを超えたのだろうなと感じています。

 

とりあえず、夏休み辺りから娘の状態を振り返ってみましょう。

時期 想定される娘の生きづらい環境

行事
娘の症状
8月
夏休み
・夏休み
・暑い
・余暇時間の多さ
・夏休み前半から家庭での睡眠障害スタート
・夏休み中旬より家庭でのパニック増加
・夏休み中旬~レスパイト入院
9月
2学期スタート
・日帰り修学旅行 ・2学期スタートと共に退院
・退院と共に家庭での睡眠障害とパニックの連続
・母も弟も耐えられず病院で薬を変更し睡眠障害のみ治る
10月 ・特別支援学校の発表会
・夏服で無くなる不安
・気圧
・家庭で家電製品を壊すようになる
・→結果として、自分の好きなテレビやDVDプレーヤー、タブレットを全て壊してしまい、余暇時間を過ごすすべがなくなる
・更にパニックエスカレートし母への暴力行為が増える

 

結果として、娘の問題行動に我慢を重ねていた弟がパニックになりました。娘のパニックも手に負えませんが、息子のパニックもなかなかのものです。また二人同時のパニックを抑える術など私にはありません。殺人事件が起こりそうな勢いでしたが、その真相を伝え「本年度3度目となる緊急レスパイト入院」を受け入れてもらいました。

 

同時期に、娘のこと以外でもプライベートや仕事において、次々に課題が降り注いでいました。大事なことを手放したことや謂れ(いわれ)のないことで責められたり。また、ぞんざいに扱われたり疎外感を感じざるを得なかったり。

 

生きている限り、こうした問題も全て自己責任なのだろうけれど、深いショックも受けるし理不尽だとも感じる。そうしたことが重なると、今までなんとか培ってきた自己肯定感なんて、一瞬で吹き飛ぶ。

 

世間は「母親なら、どんな状況でも子どものためなら頑張る」と信じている人も多いのだけれど、人間には限界がある。限界の度合いは人によって違う。

 

子育ても家事も基本として向いていない私は、自分が潰れる前に声をあげるようにしている。子育ても家事も不向きでも、我が子は可愛いし家族は大切。

 

充分に届いてこない支援に「なんだよ」と思いつつ「なんだよ」と思えるエネルギーがあるのだから「まだ、元気だな」ということを、自分の精神状態のバロメーターとして暮らしています。

 

***

 

娘が入院し数日たつと、私も落ち着きを取り戻し始めた。それなのに、気持ちは落ち続ける一方。心的にきつい状況が続くと、人はどんどん悪い方へ考えてしまうものです。娘の苦しみを理解できなかった自分を責め、変化した私生活に戸惑い、今度は眠れなくなった。睡眠薬を何錠飲んでも目が覚める。これはまずい…。

 

先日は、日中起き上がれないほどの頭痛と眠気が2日続いた。精神的なものなのか肉体的な病気なのか分かんないけど、いずれにせよ、これは絶対的にまずい…。

 

回復を求めて病院へ行った。
翌日には動けるようにはなったのだけど、気持ちは落ち続ける。
半日ほど仕事をしていたところで手を止め、勇気をもって午後から遊びに出かけた。(不安定なフリーランスなので仕事をしていないと心配)

 

半日遊んだからといって、すぐに元気になるわけじゃないけれど、気持ち的には少し楽になった…というか切り替わった。障害児を育児もひとり親も結構大変。潰れないためには、楽観さと心の余裕はとても大切だと改めて感じたのです。

***

 

我が子がYouTubeばかり見ていることに批判的な人もいますが、私はそうでもありません。家庭で息子がYouTubeをみて大爆笑している姿や、面白いものをみつけて「見て見て!」といってくる姿に私は日々救われています。隣で笑っている人がいるって、なんてありがたいことなのだろうと日々感じています。

 

私は楽観的な人の近くにいることがとても好き。私の器量では乗り越えられない生活環境の中、楽観的な人たちのお陰で今のところ心の病にならずにすんでいる。できれば、このまま心病むことなく生涯を終えたい。

 

私のような弱いメンタルの母親と自閉症児2人の暮らしは「病む方が当然」と、客観的に捉え「頑張るべきこと」と「息を抜くこと」と、物事を分けて考えるようにしてきました。

 

その行動について、とやかくいってくる人もるけど一切無視。「頑張り過ぎ」という人もいる一方で、「遊んでばかりね」という人もいる。そうでしょうよ。だって、その両方を意識しながら行動しているのだから。その都度、その両方に反応していたら私の身が持たない。

 

***

 

障害児育児の、親としての困りごとについては特に「頑張るべきところ」と「息をぬくところ」を切り分けている。支援者の方々には煙たがられるほど頭があがらないほど、助けを乞うようにしている。

 

ただ、問題がひとつ。支援は平日昼間のみ稼働で、障害児育児は24時間365日フル稼働。助けを求める時間が限られていること。

 

これは先日の私のツイート

 

障害児のお母さんたちの多くは、どんなに声をあげても届かないことは分かってるんだよね。

 

「なぜ?」
具体的に考えてみました。

 

現在、日本では1億2千万人が暮らしています。この小さな島国にギュウギュウ詰めです。この内18歳以下の子ども達は2千万人しかいない。6人に1人しか、子どもがいません。

 

世帯数も調べてみました。日本の総世帯数は、約5,5千万世帯。この内18歳未満の子どもがいる世帯は約1,000万世帯。5世帯に1世帯しか、子育てをしている家庭はいません。母親たちが、どれだけ「子育てが大変だ」と叫んでも届くわけがない。さらに少ないひとり親や障害児育児をしている家庭の声なんて、ノミの声のようなものだよね、きっと。

 

「子育て」って尊いものだから、大変と声をあげることすら「みっともない」と思っている人だっているかもしれない。

 

***

 

誰しも自分が一番かわいい。それに、自分の子どもが一番かわいい。それは私も同じで、人間が生まれ持った生物学上の問題でしょう。自の命のために行動し、自分の家族のために行動します。それは、本能としては正しいことだけれど道徳的には間違って場合もある。

 

豊かな暮らしの人がより豊かな暮らしを求めることよりも、下の方で苦しみの声をあげることもできない人達が少しでも暮らしやすくなるといいなと思う。だからといって、豊かな暮らしを送っている方々が自分の暮らしを犠牲にすることがいいことだとも思えません。

 

とにかく平等格差を広げるような制度作りは、そろそろお終いにしてほしい。そんなこと続けていたら、社会はますます不安定になる。そんな不安定な世の中に我が子が暮らしていくことを望みますか。

 

私は、「誰もが暮らしやすい社会」「誰もが手を差し伸べることが当然」の、ハートウォーミングな社会に我が子を送り出したいと考えます。

 

***

 

本記事内で上述した中に「午前中で仕事を切り上げて遊びに出かけた」と記しました。

 

おひとりさまで、紅葉の始まりだした山の中へ趣味の自転車で出かけてみた。走りながらずっと、娘と息子のことについて「どうすべきなんだろう」「どうあるべきなんだろう」とぐるぐると考えて、泣きながら数十キロ夢中で走りました。

とある神社にたどりついて、家族代表として「こどもみくじ」をひいた。

 

娘は大吉。
息子は小吉。
両方ともいいことが書いてあり嬉しかったな。2つをまとめて、千年杉の袂の可愛い植物の下に括った。ずっと姉弟仲良く入れますようにと。
そして、入院中の娘に手紙を持っていきました。

どこに「〇」がついたかで、私も娘の気持ちと真摯に向き合いたい。

 

家族3人いい状態だったらそれが一番だけど、3人共良い状態じゃないときもある。どんなときでも「お互いを味方」だということを忘れない絆は大事にしたいな。だって、今までもそうやって生きてきたと思ってる。

 

今日は、ここまで。

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