【読本コラム#14】介護・福祉・保育|大変な仕事の給与が上がらない本当の理由

介護・福祉・保育の仕事って、本当に大変だと思います。

 

ひとり親で自閉症児2人の我が家は、福祉業界・保育の仕事をしてくださる方々には頭が上がらない。その一方で「なんじゃこりゃー!」と、怒りの声をあげたくなる支援者の方が居るのも事実。

 

この両者、雇用条件が同じなら給与同じなんですよね、インセンティブもない。

 

私がこれまでに見てきた中だと支援者って、主に以下の4種類に分類されると私は考えます。

  1. 障害のことに詳しくはないけれど、その後も知ろうともしない支援者
  2. 障害のことに詳しくはないけれど、その子のことを一生懸命知ろうとしてくれる支援者
  3. 障害のある子には、長くかかわってきていて経験豊富だけれど自身の自己研鑽(アップデート)が甘い支援者
  4. 全てを兼ね備えて、何度失敗してもその子に関わろうとしてくれている支援者

 

この中でも、②の人の努力は凄いと思うし、④になると神レベルです。

 

神レベルの方々は失敗を恐れず、母親のモンスター傾向などにも怖気づかず、真剣に障害児と向き合ってくれます。一方で、①の方々には驚くような支援をされたこともありますし、周囲の同じ境遇のママ達も泣きながら相談してくるときは支援者の対応は①の場合が多いです。

 

とはいえ、雇用形態が同じなら①~④全て給料は一緒なんですよね。

 

大変な福祉の仕事の中でも、親と子どもの板挟みとなり人材も少ない児童福祉の仕事なんて、めちゃくちゃ大変なことでしょう。それなのに、どれだけスキルアップと経験を積んでも給与がさほど変わらないのが「おかしな話だよな」と感じています。税金の使い方と絡めて、私の主観をツラツラと書き綴りたいと思います。

 

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介護・福祉・保育など、国家資格がなければ仕事に就けないものも多いのに給与が上がらないのは、何故でしょうか。

 

介護・福祉は、支援ひとつひとつに法で定められた料金が設定されています。支援者がどれだけ頑張ってスキルをあげたところで、収入が大きく変動したりインセンティブが発生することはありません。

 

こんなにも大変な仕事なのに?
少子高齢化・支援児童が増え続けている国なのに?
絶対に必要な人材なのに?

 

努力してスキルアップしても報酬が上がらなきゃ、「やってらんないよ!」と離職者が増える。だって、大変すぎる仕事だから。

 

少子高齢化で発達障害の子が増え続ける日本にとっても、若手の育成が課題のはず。そして、私のような「ひとり親で障害者2人の家族」にとっては「命綱」ともいえる存在のあなた方なのです…。

 

若手が辞めると、兎にも角にも人手不足で①の「障害のことに詳しくはないけれど、その後も知ろうともしない支援者」を雇わざるを得ない。④の神級レベルの支援者だって、いつまでも若いわけではないし体力的に難しくなったり、家庭の諸事情で退職なんてこともありうる。

 

だから、福祉業界の皆さんにスキルをあげた分だけ、努力した分だけ報酬をあげてモチベーションアップにつなげて欲しい。

 

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じゃあ、税金は福祉に投資されていないのかといえば、そんな事もありません。我が子たちの放課後デイサービスの「国から受けた支援金」の額は衝撃的な金額です。もちろん税金。

 

おおよそですが、放課後デイサービス1時間半~2時間の利用(学校からの往復送迎時間含む)で1万円程度、国から事業所に支給されてます。※各家庭には、収入に応じて上限があるためにそんな法外な料金は請求されません。

 

でもね、2時間で1人1万円ですよ。ディズニーランドやUSJの1デイチケットより高いです。

 

そんな大変なの?!と思ってしまうし、もしその額が妥当ならば、毎日無償でその子たちを育てている親は、もう少し国から優遇を受けてもいいのでは…とも感じてしまいます。

 

しかし2時間のあいだ、我が子の支援をしてくれた支援者に、1万円がそのまま手渡ることはありません。時給という、削られ過ぎた額で手渡っているのでしょう。そう思うと、いつも胸が痛い。

 

事業所のお金がどのように経理されているのかは分からないけれど、いつも一番に子ども達に寄り添って、体張って汗かいて噛みつかれても、理解してくれようとした人へ、インセンティブとしてそのお金が流れ辿り着いてほしい。

 

お給料が上がれば、やる気も出る。やる気が出たことで「もっとこの子を理解したい」と思って貰えたら「障害児支援」が一生の仕事になるかもしれない。きっと、介護も保育も同じことが言えるはず。

 

給料はモチベーションの大きな要因なのに、給料と仕事量やスキルのバランスが見合わずにキャリアを積めないのは「介護・福祉・保育、そして医療」の課題なんじゃないかなと思う。

 

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経理のことは詳しくありませんが、福祉にはもう少し財源が必要なはず。その財源を、どこから確保すればいいのかという課題。

 

私の個人的な意見は、富裕層高齢者の方々を中心に、使う予定のない預金を日本の経済に向けて送り込んで貰う仕組みを作ること。要は、そうした人の医療費や介護費は自己負担額を大幅にアップしてほしい。

 

医療のお金も払うことが難しい貧困層の方々と巨額の富を抱える方々の多くの医療費の自己負担額が同じなんて、大赤字を抱える先進国としておかしいです。もっとおかしいのは、高齢者になったら、だれかれ構わず一律で医療負担額が減るなんて、もっとおかしい。

 

稼ぐことも働くことも難しい障害者や貧困層の人たちからは、自己負担などなく無料でもいいと思う。その代わり、富裕層の方からはもう少し医療費負担、介護負担を増やすべきです。

 

利用上限が一律だから、本当は必要に迫られていない人までが「とりあえず利用しとくか」となってしまう。その結果、税金も人手も足りなくなってしまう。

 

巨額の財政赤字の先進国が、こんな制度でいいの?と思ってしまうんですよ。

 

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年金問題もかなりおかしいので、触れておきましょう。

 

正社員だった方々の年金はとても高い。退職金も貯金もある程度ある。一方で、非正規にならざるを得なかった人たちの年金はとても少ない。その上、みんなが一律の医療負担額。これのどこが福祉なの?!裕福な人をより裕福にさせる年金制度なんて、本当におかしい。富裕層への積立貯金してるんですか、若者は!?

 

とはいえ、「自分の稼いだお金を、税金として持っていかれるのは嫌だ」という気持ちは私にも分かります。でも、そんなこと言ってる場合じゃない時代。自分の老後を支えて貰うためにも、自分の膨らんだ銭袋を手放すべきだと思う。

 

ひとり親で障害者の親の私は、多くの福祉を活用しなければ暮らしていけません。

 

ただ、使う予定のないほどのお金を稼げるようになったら、社会に還元していきたいと思っています。そうなれることを信じて、倒れそうなほど頑張ってるつもりです。

 

介護・福祉・保育の大変な仕事をする方々達の、努力が報われるシステムを。そして、若者たちが「働くこと・人の役に立つことの楽しさ」を見出してくれたら、私はポケットマネーからでも給料上げたい。そのためには、私も頑張って個人事業を大きな事業にしていかねば!

 

今日はここまで!

 

私は現在、国家資格キャリアコンサルタント目指してます!どんな状態の人でも「イキイキ働く」…そのイキイキを探すサポートできる人になりたいなと思っています。>>>詳しくはこちら

 

追記:令和現在の日本の障害者の総数は936.6万人で人口の約7.4%に相当。彼らが働き方に喜びを見出したら、経済ももっと動くと私は考えます。それもキャリコンを目指す理由のひとつ。

 

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