【特本コラム#11】私は子どもの負担になりたくない

息子「なんで、学校に行かなきゃならないんだろうね」

「なんでだと思う?」

息子「登校も大変だし、やりたくない授業もあるから」

「わかるよ。ママも子どものときに同じように考えていたし、大人になった今はもっと強くそんな風に思うようになったよ。」

息子「え!!!ママも?!」

「うん。もし、学校に行かないとしたら何をしたい?」

息子もっと、楽しいことをたくさん見つけたいし、笑いたいし、ゲーム強くなりたい

「やりたいことが分かっているのは素敵だね、好きなことが分からないで、ただ学校が嫌だという人は多いから」

息子「そうなんだね、僕はラッキーだね」

「好きなことを見つけるキッカケが学校だといいし、既に好きなことが分かっている人は、好きなことを好きな場所で出来たら幸せだよね」

 

私と息子のリアルな会話です。私は、100%とは言いませんが息子を子ども扱いすることはありません。そのため、感謝を伝えることはあっても、過剰に褒めることもありません。

 

もちろん大人に比べ、知らないことが多いために強く注意することもありますが、正しく伝える努力をしています。「あなたを責めているわけではなく、子どもで知らないことが多いから伝えなければならないことや絶対に覚えて欲しいことがある。そのときは強い口調になってしまう」と。

 

***

 

私は子どもの負担になりたくないと考えています。その理由は、私の育成歴にありますが、けして親を責めているのではありません。

 

昭和54年生まれの私は「親の言う通り」「先生の言う通り」に従っていれば「素敵な人生」が待っていると言わんばかりに教育・指導されてきました。

 

親の言う通り・先生の言う通りにしてきたお陰で「素敵な人生を手に入れた」という人を、私は未だかつて見たことがありません。

 

私の親世代は、自分たちの生きる高度成長期がずっと続くと信じていたのでしょう。「勉強しておけば何とかなるから」と思っていたその気持ちに嘘はないでしょうし、親心だったはずです。

 

しかし、令和に突入した現代では多くの人が気が付いているはずです。現代の大人の考えが「子ども世代の未来」に通用するわけなどないと。

***

 

少し、我が家の話をしておきます。

 

私達家族は子ども達2人は精神障害者私はひとり親。俗に言う生活弱者です。そのため私は、制度や教育に敏感になりました。アンテナを張っておかなければ、私達家族が潰れてしまうからです。

 

さらに、自分自身の内面にもしっかりと向き合うようになりました。

 

自分自身の内面にもしっかりと向き合うということは、周りに流されたりせずに「自分の意志」で何事も決めていくこと。簡単に聞こえますが、実は難しい。「自分の意志」を貫く以前に、「自分の意志」に長年蓋をしてしまい、自分の本当の気持ちを知ることが出来なくなっている人だって良く見かけます。

 

「本当は、こっちへ進みたい」と欲望があったとしても、その気持ちが多数派の意見と違う場合には想像以上に悩みます。反対意見や不安に押し潰され苦しくもなります。実際に私もその一人でした。

 

そんな中で「自分の意志」を貫くことが、結果として「後悔」を残さない最良の方法だと、私は考えます。

 

***

 

繰り返します。
私は子どもの負担になりたくないと考えています。

 

言い換えると
大人達は、子どもたちの負担になってはいけないと考えています。

 

ダイバーシティとなりうる日本。
先進国でなくなる日がくるかもしれない日本。

 

そんな未来が見え隠れする中で、この子達が生きやすい世の中・働きやすい世の中にする責任が大人にはある。年金や制度の視点で考えても、子ども達や若い世代の人達は未来の私達を支えてくれる宝物ですよ。

 

だから、出来るだけ多くの子ども達に「楽しい仕事」「やりたい仕事」「イキイキした暮らし」を手にして欲しいと願っています。でもね、このままの制度だと、障害を抱える子の子達は生活弱者として「就労支援」「施設」という限られた居場所から、自分の暮らしを選ばなきゃならない。

 

その場を、楽しいとおもえなければ、人生の長い時間をつらいものとして過ごさなきゃならない。そんなの親として虚しすぎる。だから、私は恥をすてて出来ることはないかなと雑魚のように動いています。

 

とにかく「就労支援」や「施設」に居させてもらうために、頑張らせるような育児は辞めたい。大人の指示通りに従っていれば「素敵な人生」が待っていると信じさせるのは辞めたい。未来のことは誰にも分からないから。

 

障害を抱えた子供達が「どんな就職を選んでもいいし、どんな生き方をしてもいいし、支援者も自分で決めなさい」と言われるような時代が来たときに、自分はどうしたいのかの意見を持てるように育っていってほしい。そんな思いが私にはあります。

 

仮にそんな世の中が来なかったとしても、後悔を最小化した人生を送るために「自分の意志」を貫くこと、人と違っても自分の進みたい道を思い描くことを恥じないでほしい。そう思いながら弱者家族をしています。

 

***

 

もっと、楽しいことをたくさん見つけたいし、笑いたいし、ゲーム強くなりたいと9歳でハッキリ言える息子の意欲は「個人としての稼ぐ力」にかわるかもしれない。インターネットによって、新しい勉強が出来る時代が到来しています。子供だけじゃない。大人だって学び直しが出来ます。

 

※大人になっても学び直しをすることを、リカレント教育といいます。私はリカレント教育大賛成派の一人。リカレント教育について語っていますので、気になる方は>>>こちらをクリック(記事にジャンプします)

 

 

出産や育児によってキャリアが止まってしまった主婦も、障害者も、貧困層の人たちも、学ぶ意欲をもって努力すれば、誰でも報われる仕組みになるといいなと願っています。私は現在、そうした人の役に立てる人になりたいと国家資格キャリアコンサルタントを目指しています>>>記事はこちら

 

兎にも角にも、私は子どもの負担になりたくない。愛情をシャワーのように与えるお母さんでありたい。

 

今日はここまで。

息子「なんで、学校に行かなきゃならないんだろうね」 私「なんでだと思う?」 息子「登校も大変だし、やりたくない授業もあるから」 私「わかるよ。ママも子どものときに同じように考えていたし、大人になった今 […]

42歳になってから半年が経過しました。 半年後には「43歳」が両手を広げて 私のことを待ち受けています   40代を過ぎて感じるのは 30代の頃と加齢のスピードが明らかに違うこと 兎にも角に […]

自閉症育児をする中で、「障害を理解している風」「多くの個性を受け入れる風」の人に数多く出会ってきました。   みんな、「風(ふう)」なのです。その人たちは、カッコつけてるわけでもなく良い人に […]

年々増えていく、福祉制度。多様化した制度とその制度の中で働く労働者も増え続けているののに関わらず、多くの障害者家族が一般的な暮らしを手に入れることはとても難しい。   多くの定型発達者が当然 […]

「自閉症には、療育がいい」 「自閉症児には、ABAがいい」 「いや、TEACCHプログラムの方がいい」 「薬は使うべきではない(反対に使った方がいい)」 「偏食には…」 「パニックには…」   […]

最新情報をチェックしよう!
>