こんにちは、さおりと申します。
私は、2人の子どもたちのひとり親をしています。
👧2009年生まれの特別支援学校に通う、自閉症の女の子
👦2011年生まれの特別支援学級に通う、自閉症の男の子
- 療育手帳を申請しようかどうか悩む
- 療育手帳のメリットとデメリットをしりたい
- 一体どんなことに活用できるの?
そんな悩みがある方へ向けて書いて行きたいと思います。
小学5年生の娘が療育手帳取得歴8年、療育手帳A判定でかなり有効活用しています。
息子も一時期、療育手帳B所持していました。現在は精神障碍者手帳に切り替えようか検討中です。
療育手帳の申請に悩む

療育手帳は障がいを抱えていますよ~という証明書のようなもので、取得することで経済的な援助や障がい者にとって助かるサポートや福祉サービスなどが受けやすくなります。
自治体によって、受けることが出来るサービスに差異がありますが、日本全国どこに住んでいても利用できるおすすめの経済的活用方法があります。
ぜひ、ここは療育手帳を活用して欲しい~と思うところを最初にいくつかピックアップしていきたいとおもいます。
税制上の優遇措置(障害者控除・税の減免)
療育手帳のAかBの区分によって違いますが、税制上の控除の適用を受ける事が出来ます。
~自動車税~
・自動車取得税の減免を受けることができます。
手当の給付
一定の条件を満たしている必要がありますが、申請する事で障がいを抱える本人やその保護者が受給できる手当があります。受給の可否についてはお住まいの自治体の福祉相談窓口に問い合わせてみてくださいね。
[aside type=”boader”] ・特別児童扶養手当 障害のある20歳未満の児童を養育している保護者に支給されます。子どもが20歳になる誕生月まで受け取れます。法律上、療育手帳の所持が必須ではありませんが、自治体によって違いがあるようなので確認してみてくださいね。 [/aside] [aside type=”boader”] ・障害児福祉手当 20歳未満で、重度の障がいがあるため、日常生活において常時介護を必要とする障害児に手当を支給する制度です。 [/aside] [aside type=”boader”] ・特別障害者手当 20歳以上の障がいのある方に限られますが、精神または身体に著しく重度の障害があり、日常生活において常時特別の介護を必要とする特別障害者に対して、支給される手当です。療育手帳の等級の重いものを所持している人については、特別障害者手当受給申請時の診断書の提出を省略できます。 [/aside]公共交通機関の割引
[aside type=”boader”] ・航空運賃の割引や・JR等鉄道運賃の割引、減免 療育手帳の提示でJRの運賃及び普通急行料金が割引が適用されます。 JAL・ANAでは航空割引の押印がある療育手帳を持っている場合、既定の「身体障がい者割引運賃」が適用されます。 [/aside]それ以外の、移動運賃も自治体によっては割引をしてもらえるものも多々あるので、搭乗前に一度調べてみるといいと思います。
レジャー施設・アミューズメントパークでの割引
[aside type=”boader”] ・レジャー・スポーツ施設 遊園地やプールなどのレジャー施設には、療育手帳を持っていると無料になったり割引が受けられる施設があります。また、利用がスムーズになるよう配慮やサービスを受けられる場合があるので、問い合わせてみるのもよいでしょう。 [/aside] [aside type=”boader”] ・美術館・博物館・映画館・その他テーマパークなど 療育手帳の提示で割引をしてもらえたりサービスを提供してもらえるところが多々あります。 [/aside]療育手帳を持つメリット

療育手帳を持つためには、市役所への申請や、審査も必要。
それ以外にも数年に一度の更新の手続きも必要。
手間と時間を割くのならメリットがないと嫌ですよね。
※療育手帳の申請方法等については LITALICOさん が詳しく説明されています。
不要になったら返還できる
療育手帳を持つか持たないかの判断は、障がい者本人やその家族が決めれます。
誰かに、手帳を持つように提案されたりアドバイスを受けても、手帳の所持については本人やその家族が決める事が出来ます。
自動相談所に確認してみたのですが、過去に手帳を所持していても、返還している人も沢山いるそうです。
たとえば、小さい頃は手帳を所持して、成長と共に必要なくなり返還する人もいます。
地域の小学校にだって、普通級にだって入れる
療育手帳をもったからといって、学校選択に制限がかかったりはしません。
普通級にだって入れます。 手帳が原因で、教室を分けられるなんてことはありません。
療育手帳は、障がいがある事を紹介するためのものではなく、障がいがある人も生きやすいように沢山のメリットを受けれる為のものです。
学校や学級選びと、手帳の有無は無関係です。
療育手帳のデメリット
手帳を持つか悩んでいる方の参考になればと、デメリットも書いていきます。
[box class=”blue_box” title=”療育手帳所持のデメリットはこちら”]- 親の気持ち
- 本人の気持ち
- 周囲の目
私は、療育手帳のデメリットは気持ちの部分のみだと思います。
解説していきます。
親の気持ち
親の気持ちがデメリットに?
例えば、こんな気持ちもあると思います。
- 子どもの障害を認めたくない
- 認めてはいるけれど、知られたくない
それは、愛している我が子に対して産まれる、人として当たり前の感情です。
療育手帳は、知的障害である事の証明書となってしまうので、持ちたくないし持たせたくないという親心の気持ちも痛い程分かります。
しかし、療育手帳は、いざ困った時に本人を助けてくれるものとなる素敵なものです。
人種や才能や能力を分ける為のものではないので、何も悪いものではありません。
役に立つものです。
ただ、まだ我が子の障害を受け入れる事ができていないのに、手帳を持つという事は複雑な気持ちになりますよね。
そういった意味で、療育手帳にデメリットがあるとするならば…
障がいである事が恥ずかしい、認めたくないと思ってしまう気持ち。
その気持が「親にとっての療育手帳のデメリット」になります。
本人の気持ち
まだ幼いうちは、障害児本人に自分が療育手帳の事を教える必要もないし、伝えないこともできます。
ただ、理解能力が長けている知的障がいを抱える子は成長していくうちに「母親が持ち歩いている手帳が何なのか」気になりだします。
そうなると、親として療育手帳の説明責任が問われます。
自分が、知的障害者である事を受け入れられないかもしれない、知的障害者の証明を所持している事に嫌悪感を感じ、療育手帳を拒否する事もあるかもしれません。
知的障害者本人の自尊心を傷つけるようであったり、その事が原因で成長に悪影響が出る場合は話し合いが必要となってくるでしょう。
周囲の目
人によっては「あの子、療育手帳持っているんだ…」という事を、周囲に知られたくない気持ちもあるかもしれません。
しかし、重度の障害がある場合は手帳の有無にかかわらず、何か手助けが必要な子なのだなと周囲もわかってきます。
今の日本では障がいに対する偏見が、まだ残っている事は否めません。
しかし、困っている人を助けてくれる人も沢山います。
そして、手帳がある事で「制度が助けてくれる」事も沢山あります。
手帳によって、生き方が悪い方向に傾いたりはしません。
きっと、療育手帳を起案した人だって、路頭に迷う家族を助けたい思いで「療育手帳の制度」を作ったはず。
だから、気負うことなく、思う存分活用しましょう。
療育手帳に関するまとめ

療育手帳は持つことでメリットが沢山ありますし、我が家は沢山助けられてきたし、療育手帳があるからこそ色々チャレンジもしてくることが出来ました。
療育手帳を申請し、国の制度使を利用して暮らす事は何も悪い事ではありません。
それが、障がい者本人の為を生きやすくしたりもしてくれます。
私の娘は、奇声をあげたり走り回ってばかりいるので、手帳をもっていなくても障害があると少しか関わればすぐにわかります。
手帳の所持を恥ずかしいと思ってしまうのは、障がいの程度が軽い場合ではないでしょうか。
今日は、ここまで~♪